2018年8月4日土曜日

図案家たちの足跡

「日本郵船博物館」で開催中の企画展「図案家たちの足跡」を観てきました。

https://www.nyk.com/rekishi/exhibitions/event/zuanka/





【日本郵船博物館とは】
日本郵船歴史博物館(にっぽんゆうせんれきしはくぶつかん)は、日本郵船の企業博物館で、日本郵船の社史を通して日本の海運の歴史を後世に伝えることを目的として開館。
常設展では明治維新から現在の日本郵船までの歴史を展示をしており、そのほかに企画展やイベントを行っているそうです(wikiより)


【企画展の様子&感想】
●日本郵船株式会社 カレンダーを手にする女性(1913年 画:橋口五葉)

 
 日本で各企業が商用ポスターを出し始めた当時は印刷所の専門職人が原画を描いていた様です。
 とりわけ美人画は人気が高く、一度作った図案が別の企業のポスターとして再利用出来る様に、デザインにあえて企業名等は入れない様にしていたらしいです(なので枠外に企業ロゴ等を後で付け足す感じだったらしい)
 その後、各企業が独自で図案家にデザインの依頼をする様になり、銀座三越が募集したポスターで一躍有名になったのがこの橋口五葉です。
 ちなみに当時大卒の国家公務員の初任給が55円の時代に、三越の賞金は1,000円だったとのこと(今のお金に換算すると500万円位か)


●around the world eastward with NYK line(1932年 画:ゲオルギー・ヘミング)


 ピアニストのフジコ・ヘミングのお父さんの作品。
 映画「フジコ・ヘミングの時間」でもこのポスターと対面するシーンがありましたね。


●躍進 日本郵船(1941年 画:里見宗次)

 
 「ゴロワーズ」のポスターで有名な里見宗次の作品。
 ゴロワーズという煙草を吸ったことがあるかい。
 ほら、ジャン・ギャバンがシネマの中で吸ってるやつさ。
 

2年前に国立近代美術館で開催された「ようこそ日本へ:1920‐30年代のツーリズムとデザイン」で観た作品も多かったです。

http://www.momat.go.jp/archives//am/exhibition/visit_japan/index.htm

会場規模は小さいですが、常設展も同時に見れるので、みなとみらい周辺に遊びに来たら一度立ち寄ってみる事をお勧めします。

10月28日(日)まで開催中です。

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