2018年7月21日土曜日

没後20年 旅する黒澤明 槙田寿文ポスター・コレクションより

「国立映画アーカイブ」で開催中の企画展「没後20年 旅する黒澤明 槙田寿文ポスター・コレクションより」を観てきました。

http://www.nfaj.go.jp/exhibition/kurosawaposters/



【東京国立近代美術館フィルムセンターから国立映画アーカイブへ】
今年3月まで「東京国立近代美術館」の下部署「東京国立近代美術館フィルムセンター」でしたが、今年4月から昇格して横並びとなり「国立映画アーカイブ」に改名した様です。

今回はそれを記念しての企画展とのことで、黒澤映画ファンとしてはこれは是非行かねばと、炎天下の中行ってきました。




【企画展の様子&感想】
●西ドイツ版の「七人の侍」のポスター(8シート版:1962年)
 2,385mm×3,324mmの超ビッグサイズポスター!!


土砂降りの中での野武士との死闘が思い出されます。

官兵衛の「野武士はもうおらん!!」の一喝から勝四郎が号泣するラストシーンは、いつ思い出しても目頭が熱くなります。


●イタリア版の「蜘蛛巣城」のポスター(2シート版:1959年)


弓道の上級者に本物の矢を撃たせて撮影、撮影終了後「俺を殺す気か!?」と三船さんが激怒したというエピソードが有名なラストシーン(怒りの収まらなかった三船さんは、後日ショットガン持って監督の家に乗り込んだらしい)

「黒澤映画の中で一番好きな作品を選べ」と聞かれたら、蜘蛛巣城と答えてしまうかもしれない位、自分は大好きな作品です。

三船さんを拐かす山田五十鈴さんの怪演も素晴らしいですが、千秋実の亡霊が現れるシーンが好きで、あのシーンは何故かいつも笑ってしまいます。



平日&開場一番乗りだったのでギャラリーが殆どなく、じっくりと作品を堪能できました。

どこかのプレスの記者さんがちょうど取材に来ていた様で、館の方が解説しているのをこっそり聞かせて貰いました。


9月23日(日)まで開催中なので、興味ある方は是非。

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